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おっちゃん物想う

おっちゃん物想う

男は

ずるく、見せかけの男は、ニセの恋をする。
その場限りの優しいフリをする。



恋してると言う女に隠れて他の女の体を求めて、
ニセ、二つの恋を揺れてるフリをする。




優しい言葉、並べて
女の心を、
受け入れたフリをする。
フッタ、そんなフリさえする。






女は「血、、」と言った。
そう「血」、、、



女の流す血。


涙。


流す涙を男は無視した。


しょうもないその男は女の言葉、「血」
とだけしか聞いて無いのに謝った。



謝るしか能の無い男。



偉そうな言葉、
優しげな言葉。
男は使う。



ただ謝る為に、



娼婦に恋したと男は言った。
その娼婦の
優しさ、
とフラレる時にイジメられた事を信じてる。
彼には、「良い人」
って何処か辛い言葉なのに、良い人を演じようとする。
いかにも物解りの良い優しい人の様に。



彼には何も解って無いのさ。

娼婦を辞めると言った女に愛が通じたと、彼。
その男は女が他の男に送った「愛してる」と言うメールを盗み読みする。
二股、
いや彼はついでの男だった。
けど無能な男はイジメて別れて、別れさせて、連絡してこなく成った女の愛を信じてる。
恋は終わった。
もう会う約束も何も無い。




女は血と言った、確かに。



娼婦には子供が二人。
ふとした時に診察の待合で子供を連れた女に、
女の後ろ姿から男のやった服を来て、少し疲れた様子だけ解る。
娘が無邪気に微笑んで来た。
しかし話掛けようとはしない。
一時は「お父さん」と幼稚園の先生に男の事を言った娘は、
後に「お兄ちゃんやから」と言った男には微笑むだけ。


男は他の娼婦だと言った女の手を握って、、

泣く女、娼婦だと後に言う女。



そこには三人の女が居た。




女は血、、
四人の女、
未だ学校にも行かない女も入れて。



娘の無邪気に笑う目、
そこには本当の娼婦の生活、
様々な男、
色々な物が見えて居た。


無邪気に笑う娘に男は笑い返した、
が言葉は無かった。



ただ女の笑い、
そして、
閉じ込められた、何か。




男はとても情けない、無能な男だった。

子供も産めない、、、


ただ違う男の娘の微笑みを、



しかし男は言葉無く無力だった。



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